朝晩の寒暖差がつらい季節に—ゆらぐ自律神経と「巡り」を整える暮らし

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滋賀県栗東市でヨガ教室『masumi yoga』を運営している岡﨑真澄です。
ご覧いただき、ありがとうございます!

最近、わたしの家のまわりでは、金木犀の香りがするようになってきたのですが、みなさんのお住まいの地域ではいかがでしょうか?

毎年この香りをかぐと、秋だなぁ~と実感します。(秋の味覚でも感じます笑)

日中の日差しもやわらかくなり、お出かけ日和の日も多くなってきましたね。

わたし自身、先日閉幕した大阪万博へ行ってきたり、滋賀県で開催されている国スポ・障スポへスポーツ観戦しに行ったりと、お出かけを楽しんでいます♪

日中が過ごしやすくなったのは喜ばしいことなのですが、それと同時に、朝晩の冷え込みもぐっと増してきたように思います。

朝は上着がほしいくらい肌寒く感じたり、反対に昼間は汗ばむような陽気だったり、と一日の中での気温差が大きいので、体もびっくりしてしまいますね。

『寝つきが悪く、朝スッキリ起きられない』
『肩や首のコリがとれない』
『体が冷えているのに顔だけがほてる』
『気分の浮き沈みが激しい』
『いつもより血圧が高い』
  、、、などなど

こんなちょっとした不調、最近感じていませんか??

これらの不調は、季節の変化に体が対応しきれず、自律神経が乱れているサインかもしれません。

一日の中で気温差が7℃以上あるような日が続くと、自律神経のバランスが乱れやすく、血圧の変動や体の巡りが滞り、さまざまな体の不調が表れやすくなるのです。

寒暖差が体に与えるストレス

私たちの体は、外の気温に合わせて体温を一定に保つために、自律神経が絶えず働いています。
日中は「交感神経」が優位になって血管を収縮させ、活動モードに。
夜は「副交感神経」が優位になり、血管を広げて体を休ませます。

ところが、一日の中で気温差が7℃以上あるような日が続くと、この自律神経がフル稼働状態になります。
朝晩の冷え込みで血管がキュッと縮み、昼の暖かさで急に緩む、その繰り返しは、まるで細いゴムを何度も伸ばしたり縮めたりしているようなものです。
その結果、血管の弾力が失われやすくなり、血圧の上昇や頭痛、めまいといった不調が出やすくなります。

特に更年期世代の女性や、冷え性の人、ストレスを抱えやすい人は、自律神経の調整がうまくいかないことが多く、「寒暖差疲労」と呼ばれる状態になりやすいといわれています。

『季節の変わり目だから仕方ない、、、』とツライままにせず、「体の巡り」をケアをすれば、体はずっとラクになりますよ!

巡りを整える3つのポイント

自律神経のバランスを保つには、「体の巡り」をよくすることが大切です。

「血の巡り・気の巡り・呼吸の巡り」、これらが穏やかに流れていれば、体は自然と安定してきます。
ここでは、日常に取り入れやすい3つのポイントを紹介しますね。

① 朝は“呼吸”でスイッチを入れる

寒い朝こそ、起き抜けに深呼吸を。
窓を少し開けて新鮮な空気を取り込みながら、背筋を伸ばして鼻からゆっくり吸い、口からふわっと吐き出します。
3~5回繰り返すだけでも、自律神経の切り替えがスムーズになり、頭がクリアになります。

もし余裕があれば、軽く肩を回したり、手首・足首をほぐしたりするのもおすすめ。
体の末端に血流がめぐると、内側からポカポカと温まってきます。

② 温めすぎず、冷やさない

寒暖差が激しい時期は、体温調整が難しいもの。

「首」「手首」「足首」などの“首”とつく部分を冷やさないように意識すると、全身の血流が安定します。
特に夜は、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かって体の芯まで温めてから眠ると、睡眠の質がぐっと上がります。
湯船の温度は38~40℃で、15分ほど浸かるのがおすすめです。

また、温かい飲み物で体の内側から巡りをサポートするのも◎。
白湯や生姜湯、ハーブティーなどを意識的に摂取して、体を冷やさない習慣を。

③ 夜は“副交感神経”を育てる時間に

夜は、光と音を少なくして「静けさ」を意識する時間をつくりましょう。
スマホの画面や強い照明は交感神経を刺激し、眠りの質を下げてしまいます。
部屋の照明を落として深い呼吸をすると、体が自然とリラックスモードに切り替わります。

就寝前に、ゆっくりと伸びをしたり、ベッドの上で脚を抱えて丸くなったりと、軽いストレッチを取り入れるのもおすすめ。
「気持ちいい」と感じる程度で十分です。

壁を使った足上げのポーズで巡りをよくしよう!

このポーズは、仰向けになって脚を壁に立てかけ、重力の助けをかりて下半身の血液循環を促すものです。足を壁に預けた状態でリラックスし、ゆったりと呼吸することで、むくみや疲れの解消が期待できます。夜寝る前におこなうのもおすすめですよ!

➀お尻を壁に近づけて座る
まず、壁の横に座り、お尻を壁に沿わせるようにします。

②仰向けになり脚を上げる
そのまま体を回転させながら背中を床に下ろします。
そして、脚を壁に立てかけるようにして天井方向へ伸ばし、お尻と壁を近づけます。お尻が壁に近くなるほど、腰から脚がL字になり、効果が高まります。

③リラックスする
腕は体の横に広げたり、お腹や胸の上に置いたりしてリラックスします。肩や腰に力が入らないように、膝裏を少しゆるめ、足先は天井方向に向けておきます。

④呼吸を続ける 
目を閉じて、深くゆっくりとした呼吸を続けます。無理がなければ5分から15分ほど、静かに過ごします。

⑤ポーズを終える
最後に、ゆっくりと両膝を曲げて体を側面に倒し、しばらく休憩してからゆっくりと起き上がります。

季節のリズムに体を合わせる

わたしたちの体は、季節の流れにあわせて、リズムを変えながら生きています。
秋から冬にかけては、「活動」から「安定・蓄える」方向へと切り替わる時期です。
自然界でも、植物が葉を落として根を深く張るように、私たちの体も寒い冬に向けて、今からしっかり整えて、準備をしていく必要があります。

この揺らぎやすい季節に、不調や乱れが表れたことを「整えるチャンス」と捉えて、呼吸や温め、睡眠などで丁寧に整えていきましょう!

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

今日もみなさんが、穏やかにご機嫌に、過ごせますように♡